創業以前より抱いていた「より安全な暮らしを人々に」という想いを、着目されがちな「食」そのものではなく、工業の視点から実現すべく2008年より食品容器素材製造を開始しました。普段お使いの紙コップや紙皿、一見すると紙を組み立てているだけに見えますが、紙素材だけでは液漏れや雑菌の繁殖を防ぐことは困難です。私たちの手掛けるラミネート塗工は見えないながらも液体を保持し、あらゆるリスクから人体を守る縁の下の力持ち的な存在です。最終製品単体としてコンビニやホームセンターに陳列されるほか、食品や飲料を入れた状態での販売機会も増加しており、皆様の身近な場所で商品の品質と安全性を保つ役割を担っています。

近年、当社を含むプラスチック加工業は、国際的な脱プラの潮流により経営環境が大きく変化しておりますが、当社独自の技術である「接着剤不使用ラミネート」「極薄ラミネート技術」「バイオプラスチック素材使用」による安全性と環境性能を強みとして、いま一度「自然素材を支える強力な助っ人」であるプラ素材の有効活用を広く推し進めたいと考えています。

また中長期的な企業価値向上や潜在顧客ニーズにも対応すべく、専用製造装置や新規外観検査装置などの導入を進め、事前にリスクを排除する予防保全、社員の安全確保に努めています。今後も共存共栄の考えのもと、地域経済や日本製造業の発展に向けて一丸となってチャレンジを続けてまいります。